
【半日陰ベランダで】ペピーノを育てる

半日陰ベランダでペピーノを育ててみました。ペピーノはおなじみのナス科なのですが、果樹だということでいつも育てているナスやトマトとは少し違う感じでした。最初から調子は悪そうだったのでなにか問題があったとは思いますが、それが半日陰かどうかはわかりません。もう一度挑戦したいフルーツなので覚え書きとして記録します。どなたかの参考にもなれば幸いです。
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆霜に注意。
開花期◆夏。
収穫期◆夏から秋。 結実までの年数◆数か月。
日当たり◆日当たりはかなり必要?
暑さ寒さ◆暖かい気候が好き。霜と30度以上の高温は苦手。1℃の低温に耐える。
乾湿◆湿気が必要、湿気が嫌い、両方の情報を発見しました。
生育適温◆冬は-2℃以上
原産◆エクアドル
丈◆1メートル。
土◆砂でもロームでも重粘土質でもいいらしい。買ってきた苗は鹿沼土混じりでした。
肥料◆ほどほどに肥料が必要。中性ph。
受粉樹◆不要。単為結実性。
その他◆夜の温度が18℃(65°F)を越えたら実が付き始める。30℃以上で花がつきにくくなる。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★ペピーノは木だった件
ペピーノは日本で家庭菜園向けに作られたなにかの改良種だと思ってましたけど、(この苗は改良種ですが)ペピーノ自体は古代から作られていた植物らしいです。
ちょっと賭けですがナス科はうちの半日陰ベランダでは実る方なので、ナスと同じように育てるつもりで苗を買ってみました。
・・・そしたら、調べたら木でした。
木を買ってしまった!
ナスと同じようにはいかないかもしれません。うちにも果樹はあるけど半日陰で大丈夫かな。
とりあえず育ててみます。
冬は室内でもいいのかな?
ペピーノは世界中にたくさん品種があるみたいですけど、クリーム色に紫の縞ができるロイヤルカスタードという品種です。
茎の下のほうが太めでしっかりしていて葉も大きいものを選びました。
5月中旬です。
★なかなか育たないペピーノ
5月下旬なんですが、画像を比べた限りでは成長してません。
隣のナスは育っているのですけど。
晩が肌寒かったつい最近までビニールはかけてました(どれだけ南国の人なのかわからないので)が、木だから草より成長が遅いんでしょうか?
6月中旬、まだ小さいままでつぼみがつく気配もない様子。
うちのダンナさんが「ペピーノを揺すったらグラグラで根付いてないと思う」と言って、掘り返して根をほぐしてくれました。
根が活着していない?
いつも野菜の苗を買ってきたら特別な場合を除きそのままパッと植えて大丈夫なので、やっぱりちょっとナス栽培とは別物だと思っておいた方がいいのかもしれません。
6月下旬です。
根をほぐしたからか少し大きくなったと思いますが、つぼみが出てきません。
スタートが遅れたからか、半日陰だからか。
でも花芽分化条件は温度だったと思います。
ナスは小さくても実は付いてるんですが、木だから当てはまらないかも。
葉の付け根から何か出てきました。
これはもしかしてつぼみじゃないのかな?
そういえばうちのベランダにある果樹でもう一つ、クコがナス科の果樹です。
クコはすごく花が咲きやすいイメージがあるので、ペピーノも大丈夫じゃないかなと思います。

8月上旬です。
株は大きくなってきています。
つぼみじゃないかと思ったのは違ったかも。
まだ何も出てきません。
これはもしかすると来年に持ち越すパターン?
★8月ついにつぼみがでた
8月中旬。来ました。つぼみです。
これは間違いなくナス科のつぼみです。
今年は参ったかというくらい猛暑日が続いていて、まさに今暑さのピーク。
その暑さでか、ペピーノの葉が黄色くなったり枯れたりしていくつかポロポロ取れてしまって、水が足りないのかと思いながら葉を落としている時に発見しました。
他のナス科の野菜たちは暑くて休憩しているのに、今なの?
調子は悪そうなので花が咲くかどうかわかりませんが期待します!
★葉がいきなり落ちてきた
その数日後。
あかんでしょこれ!!
なにこれ!!
葉っぱ落ちまくり!!
どうしてどうして!つぼみどころではなくなりました。
土の中に虫か何かいて根をかじっているのかと思って、土を掘ってみました。(同時に空気も入れるつもりで)
でも何もいない。
うちで飼っているシマミミズが3匹紛れ込んでいて嬉しかったですけど、その割には土があまり良くない感じでそれが気になります。
これでは実は来年というよりは、今どうなるかさえわかりません。
しかも何か原因かわからないのが困ります。
日が足りないからなのか、そのほかに原因があるのかペピーノに聞きたいです。
★葉がいきなり生えてきた
8月下旬、新しい葉が出てきました。
古い葉は全部落ちました。
暑さに耐えられなかったんでしょうか?命拾いはしたようです。
9月、完全復活?これから冬に向かいます。
★しかたなく冬越し準備
冬の様子ですが、12月に室内に入れました。
入れた方がいいのかどうかわからないですけど。
うちの半日陰ベランダ栽培の経験でいうと、こういう南国果樹は「日照量よりも温度」というデータが出ているのです。
12月下旬に最低外気温が0度になった頃にいきなり葉がちらほら黄色くなって落ちていきました。
・・・・じょ、常緑樹だったはずですけど(@_@;)
あと、ダンナさんに「枝多すぎるんじゃないの?」と言われてしまいました。
脇芽切らない主義だし夏は多年草っぽい容姿だったので気にならなかったんですけど、今見たらそれもそうかと思うので、春になって暖かくなったら様子見ながら切ろうかと思います。
★寒さで落葉・・
それから室内で温度は問題ないだろうと思ってたら、下の葉からゆっくりゆっくり落ち続けて、3月の中旬やっと暖かくなってきたと思った頃、全部の葉が枯れてしまいました。
もうちょっとで春だったのに、先端の新芽も枯れていたし、茎の根元を持ち上げたら簡単に抜けそうだったのでここで諦めました。
根がしっかりしているかどうかを最終的な判断にすることが多いです。
・・・

1、日照が足りなかった。
2、脇芽をカットしなかった。
3、肥料が足りなかった。
・・1ですね。2か3が原因でも小さいのくらいはできると思うので。
越冬できなかった原因で思い当たること。
1、日照が足りなかった。
2、温度が足りなかった。
3、根腐れ?(これはないかも)
今回わかったこと。「越冬は日照量よりも温度」という仮説は当てはまりませんでした。
日照量も温度も必要。
ペピーノだけそうなのか、すべての植物がそうなのかわかりません。
思えば最初から様子はおかしかったので、うちのベランダの弱点である日当たりはかなり必要ではないかと思います。
ペピーノ食べたかったな〜。
うち、甘いフルーツできないな。

こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener