半日陰ベランダで育てたマスタードで自家製マスタードを作る
今回は半日陰ベランダでのマスタードの種づくりです。自家製マスタードを作りたくてマスタードのスパイスを種まきしてみました。アブラナ科なので半日陰ベランダでも簡単でした。できあがったマスタードもとても美味しかったので、栽培の様子をシェアします。なにかの参考になれば幸いです。
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆ 最初は乾燥気味に育てる。
栽培時期(関西)◆種まき→春か秋 収穫→種を採りたいので春〜初夏?
連作◆アブラナ科だから注意?
日当たり◆日に当てる方がいい。ちょっと日陰でもよいと書いてあるところもありました。
暑さ寒さ◆寒いほうが好き。暑さには弱い。
乾湿◆乾燥気味が好き。過湿に注意。
発芽適温◆40°F
生育適温◆15〜20℃
原産◆地中海沿岸?
丈◆50cmくらい。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★3月に種をまく
和からしじゃなくてマスタードを作りたかったので、ホームセンターで売ってるカラシナの種じゃなくてマスタードシードが欲しいなと思っていたら、大阪高島屋の富澤商店で無農薬マスタードシードを発見したので購入しました。食用のスパイスでもいいかなと思います。
気にしていると案外見つかるもんですね。
1袋300円ちょっとだったと思います。ブラウンとイエロー。
半日陰ベランダじゃたいして種なんか出来ないだろうと思うのですが、ここは自分で栽培したものを使って作りたいのでやってみます。
直径1cmくらいだし出来る出来る(;゚;ё;゚;`)
半日陰だと花が咲きにくいんですけどアブラナ科は簡単に育つのでいける気がします。
3月中旬に種をまいてみました。ベランダが狭く場所が少ないのでちょっとだけになりましたが、今年は実験する気持ちでやってみます。
3月といってもまだ夜は寒いので半分ビニールシートで保温してみました。ビニールシートに入れたものは4日で、入れないものは1週間で発芽しました。
ところでここで1週間旅行に行ったんです。
1週間水をあげられないのでビニールをかけて行ったら、帰ってきたら全滅していました。
もしかして湿気は嫌い??と思っていたら、出先でグリーンマスタードの苗を売っているのを見かけたので書いてある説明を見たら「乾燥気味が好き」であることがわかりました。蒸れたらダメなのか〜。
取りあえず種まきし直しました。
今度は順調に育ち、5月の初めにつぼみが出ました。春から種まきしてもうつぼみ。早い!
★マスタードの花が咲く
その後すぐ花が咲きました。マスタードの花はなばな系のイエローです。
(右)5月下旬、咲いた後の花の付け根が膨らんで種が出来ました。
思ったより大きい粒々です。やった〜!
★収穫する
後は枯れたら収穫しようと思っていたのですが、ここで問題が発生しました。
マスタードのプランターの置き場所が胸の高さぐらいで外向きに葉が伸びていて、要するに逆光で葉が見えない位置にあるのですが、気付かないうちにうどんこ病(?)になっていたのです。6月です。
湿気でかびたのかも。
ちょっと待って、アブラナ科でうどんこ病って何?今まででそんな野菜はうちではなかったです。
でもこの白いのはうどんこ病みたいなんですが・・。違うのかな。
莢はシワシワになっていますが中の種は緑色でまだ未熟のようです。
まだだと思いますが、これ以上はどうしたらいいのかわからないので収穫して束ねて乾かすことにしました。
最初もイエローとブラウン二種類まいて、どっちか片方が早いうちにダメになって、種をまき直しても途中でまたダメになりました。最初からマスタードの様子は普段育てているアブラナ科の野菜たちとは違いました。
だいたいうちで見るアブラナ科は全部どんな状態でも虫に食われながらもなんとなく生きてて、丈夫で育てやすいなあ〜っていう感じ。
同時に種を付けたラディッシュは超日陰にいるのに病気にもならずなんとなく生きています。
だからマスタードは日本で育ちやすいアブラナ科の野菜とは違うのかもしれません。
乾燥したので取り出してみました。茶色になっているので熟しているかもしれません。
最初に種まきしたブラックの種とイエローの種の中間のような茶色ですが、ブラックの方だと思います。途中で枯れたのはイエローだったのかも。
莢をむいてしまって種が緑色だったところは今も緑のままですが、他は全部茶色になりました。
袋に入れて莢をもむと簡単に取れました。それで莢の方が種より軽いので種と分離してくれてわけることができました。
でもここで疑問。これって熟してる種でしょうか?
未熟な種を料理に使っていいのかどうかわからなかったので、取りあえず発芽させてみることにしました。
→右の濃い茶色の種が買ってきた種で、左が育てた種です。
無事両方発芽しました。
・・・完熟ってことでいいの?いいことにします。
ちなみにかじってみたらマスタードの風味が少ししました!嬉しいです。
★自家製マスタードに挑戦!
自家製マスタードに挑戦しました!
その前に収穫した種に微妙に混ざってるカスみたいなのはどうしたらいいの?と思いましたが、どうしようもないので軽く洗って乾かしてみました。あんまりそういうのは気にしないタイプなので。
レシピはネットで調べて作りました。マスタード作りは簡単で、基本的に酢(+α)を混ぜるだけでできます。右が2週間後の出来上がりです。
採れた種は半日陰ベランダなのですごく少なくて、大さじ1くらいで、マスタードを作って完成したものは大さじ1.5ほどでした。
ダンナさんが作った焼き豚とベランダ野菜でマスタードソースサラダ。
寝かせている間はすごくツンとする匂いがしましたが、2週間経つとほどよくマイルドな辛さになりとてもおいしかったです!
少ないけどできたっ!もっとほしい!
追記■種の余りでもう一度マスタード作りました。
日にちが経つほどおいしくなってます。雑菌が入らないように気を付ければ何か月も持つようです。
適当に作ったけど売ってるマスタードと全然味が違うのでぜひ手作りしてみてください!
・・・
(種まき用の方がよかったかも?という疑問もありました。)
アブラナ科の種採りをしようと思うと、春に花芽が出てくる頃からドーンと大きくなるので実際のところベランダではかさばって育てにくいです。
でも最終的に作ったマスタードがおいしかったので半日陰でも出来るということにします!
というか楽しかったのでまた作ろうと思います。
追記:アブラナ科の種は交雑しやすいということを忘れていました。
周りに畑がないマンションのベランダではどうなのかわかりませんが、数百メートル向こうの花粉も受粉するらしいので純粋なマスタードは出来てないかもしれません。
でもベランダならある程度隔離されてるかな?そもそもそんなに神経質になることもない?
こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener