【半日陰ベランダで】トウモロコシを育てる
半日陰ベランダでトウモロコシを育ててみました。半日陰でどれくらいの大きさになるのかと思ったら、ヤングコーンよりも小さいものしかできませんでした。
雄穂と雌穂のズレの問題もありましたが、実自体は付いたので、基本的になりやすい野菜ではないかと。工夫する余地はあるのでは思いました。その様子を書いています。
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆日が当たるところではそれほど手間はかからない。
台風で倒れやすい。
とうもろこしは自家受粉するとも、他家受粉なので他品種と交配しないように注意とも、両方の情報がありました。どちらにせよ雄穂と雌穂の開花時期がずれるので複数本ないと難しいということです。
アワノメイガなどの害虫に注意。
栽培時期(関西)◆種まき→4〜5月 収穫→7〜8月
日当たり◆日の当る場所。
暑さ寒さ◆暖かい方が好き。
乾湿◆水はたっぷり。
発芽適温◆25〜30℃
生育適温◆22〜25℃
原産◆中南米
丈◆1mくらいでした。
土◆酸性〜中性までどんな土でも。
肥料◆特に終盤に必要。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★苗を買う
トウモロコシの中でもミニタイプの「ピクニックコーン」です。
糖度が高く冷やしておいしい、とんでもなく甘い小ぶりのコーンだそうです。
トウモロコシはうちでは出来ないというダンナさんに「食べきりサイズだから!」とアピールして買ってもらいました。
4月中旬。ちょっと早いような気もします。
★植え付け
買った苗ポットに苗が2本生えてて、これはどちらかを切って元気な方を残してねという意味かもしれませんが、そ〜っと根をはなして2本別々に植えます。貧乏性なので。
鉢の直径が20cmぐらいのものに植えました。
片方の鉢は少し大きめだったのでネギ、タマネギ、レタス、菜っ葉さんたちとルームシェアしてもらってます。
この人たちはそのうち出ていくのでいいのです。
うちのダンナさんが部屋の中から見ていて、これからの夏野菜ラッシュ時に出来るかどうかわからないトウモロコシに鉢を2つも取られているのがちょっと不満みたいでしたが。気にしない。
(追記■後から気付きましたが、とうもろこしは複数ないと受粉しないかも)
★生育は早そう
2日目ですが、昨日より大きくなってます。育ち方は早いかも。
まだ寒いかと思ってシートをかぶせてます。
5月上旬です。ピンと立った葉の先までが30センチです。
★台風で倒れた!
5月中旬、大雨の日の朝、風で片方が倒れていました。ニュースで台風が来たとのことです。
うそ〜〜〜!!
右のプランターから左のほうへ斜めになっているのがそうです。
とうもろこしが台風に弱いなんて知らなかったし、最初から立てていた支柱も茎がしっかりしていたのでいらないかなと思っていたのです。
慌てて立たせて支柱にくくりました。
後で調べたらピクニックコーンは倒れやすいんだそうです。
★ベランダ栽培は向いてないかも?
5月中旬と5月下旬です。台風で倒れたのは問題なかったようです。
置き場所や高さを変えたためわかりにくいですが、高さは10センチしか伸びてないのに横幅が2倍ほどになっています。
葉が横いっぱいに広がっているんですが、葉は左右に広がっているだけで奥行きは平べったいので邪魔ではないんですけど、
植えた鉢が小さく思えてきました。
とうもろこしってこんな感じなんですね。
それとトウモロコシ2本が、ちょっと大きさに差がついてしまいました。
最初は他家受粉だと思って花芽分化条件を調べたりしてましたが、もしかして自家受粉できるかもとか、もしくはそういうことじゃなくて、雄穂より遅れて開花する雌穂に受粉するための株数が重要とかみたいです。
おおお、勉強になります。
要するにベランダ菜園には向いてないですね( ̄◇ ̄;)。ガ〜ン。
それでなくても半日陰なのに、難関がいっぱいです。
★穂が出てきました!
6月上旬。なんか来た!!
上から穂のようなものが出てきています!
これはうれしい。
調べたら雄穂でした。背の小さい方は遅れるかと思いましたが、2株ほぼ同時です。
数日後に背が大きい方のトウモロコシの雄穂は稲穂のように広がりましたが、背が小さい方のトウモロコシの雄穂は広がりませんでした。広がるところが生育しなかったというか。
・・・これは花粉は期待できないかも。2本植えた意味がありません。
これが半日陰クオリティか?!
でもポンと叩いたら花粉が出たので雌穂に受粉することはできるかもしれません。
↓下は大きい方のトウモロコシです。広がったと言ってもボリュームはないです。
後は大きい方に雌穂が出てくるかどうかです。
6月中旬、背の小さい方は茎も細くひょろっとしたままで、花粉も終わってしまったみたいなので終わりにしました。
大きい方もダンナさんの視線が痛いので\(^o^)/終わりでいいかなと思っていたところ、その日の夕方ヒゲが出現しました!
パッと見、動物にも見えるこの物体・・なにこれ(雌穂です)。
これも半日陰クオリティ。(←もう冷めた)
でも待っててよかった!
大きい方の花粉ももう終わってしまっているのでおまじない程度にの残骸みたいなのをパサパサ振りかけてみました。
雄穂が最初に開いた時から10日以上は経っています。
調べたら花粉の寿命は1週間みたいです。ダメじゃん!
・・ていうことは、小さい方も?
雄穂出現も同じタイミングだったから、雌穂もあった?
慌てて(もう切っちゃったから慌てても意味ないですけど)小さい方の残骸を調べたら・・
・・ありました!
トウモロコシらしきもの。ばっさり切っちゃってます。
もう1日早く出てきてくれたらよかったのに。
またしてもダンナさんの「お前バカ?( ̄人 ̄)」みたいな視線が突き刺さってきています。
初めて育ててんからわからんがな(。`Д´。)
半日陰ベランダーの皆さん!!
トウモロコシの雌穂は出てきます!がんばって!
確か一番上の雌穂以外の遅れて出てきた雌穂は若いうちに採ると。受粉していない未熟果がヤングコーンだと。
・・で、この時期でこの形をしているし、大きい方の出てきたヒゲからヤングコーンは採れるのかな?
今から「ヤングコーンを育てる」に変更します!
★ヤングコーンを育てる\(^o^)/
そう言えば、「イネ科は予想がつかないけど次の夏にはトウモロコシをやってみよう!」って思った半年前の冬に、もしトウモロコシが出来なくてもヤングコーンぐらいは収穫できると予想して踏み切ったのを今思い出しました。
最近物忘れが多くて。まさに今それですね。
触ってみてヒゲの下から実がありそうなところまで20センチ。
むいてみると、上の方は随分ヒゲばっかりで、やっとこんなのが出てきました。
バッサリ切ってしまったのよりは大きいと思いますが、この分だとかなり小さいです。
もうちょっと様子をみようかな〜。
それとその一つ下の葉の付け根をちょっとむいてみたらヒゲが見えました。茎がちょっと膨らんでる気もします。
更に一つ下の葉は枯れかけています。
★半日陰ベランダでヤングコーンを収穫する
翌々日です。6月下旬。
あんまり成長しないので、どうしようか迷っていてまた調べたら、ヤングコーンはあんまり置いておくと固くなる、出てきてから数日で採るということなので、採ることにしました。
ヒゲがなぜかへたれてきているし、ヤングコーンてよく考えたら育てるというものでもないかも。
1つ下のヒゲも出てきませんし。
↓↓はい!
むきました。おお!
ヤングコーンと言えるものでもなく、スナックのとんがりコーンとそれほど変わらない8センチです(^o^)
↓↓本日の収穫。
ミニチュア過ぎてこびとの焼き野菜セットのようです。
収穫したあとを掘ってみましたが、やっぱり根が深めなのか、掘りづらかったです。
★半日陰ベランダで収穫したとんがりコーンを食べる
こびとの焼き野菜セットを焼いて、梅酒で煮た煮豚と一緒に初夏の一品作りました。
とんがりコーンを主役で盛り付け!!
柔らかくて美味しかったです。
ピクニックコーンは甘いのが売りだったと思いますが、これはそれほど甘くなかったかな。
・・・
雄穂開花から雌穂出現まで1〜2週間かかる。
花粉の寿命は1週間。
種を買ってきて時期をずらしてまくか、苗を時期と大きさをずらして何回かに分けて買ってくるかが適当な方法かも。
これを最初にわかっていなかったです。反省です。
これをクリアしたところで次はアワノメイガなどの害虫の問題もまだあると思う。ベランダではどうなんでしょう?
雄穂と雌穂の開花のズレについては、調べたら花粉を冷蔵できるとか冷凍できるとかそういうことを書いてあったので、もうちょっと調べて保存を試してみればよかったかもしれません。
実を言うと雄穂のひ弱な姿を見た時点で、保存するという選択肢を外してしまいました。
よく考えると、雄と雌がバラバラに出てきて受粉する気あるのかないのか。
他力本願的なトウモロコシが不思議。
しかも育てた2本の生育に差がついていたのに雄穂出現が同時って、他力本願なのに協力性もなし?
これが半日陰クオリティ。(3回目)
でもいずれ畑をしたいのでトウモロコシの栽培方法を勉強できてよかったです。日照不足だとこんなにもできないものだったとは。
それと、終始ダンナさんの視線が痛かったです(最後に食べた時は喜んでくれましたよ)。
こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener