【半日陰ベランダで】イチゴを育てる
イチゴは半日陰ベランダで育つのか?苗を取ると来年も育つのか?うちでも甘いイチゴが食べたいと思い、半日陰ベランダ栽培にチャレンジしました。
その結果甘い実が付き、ランナーから次の苗も取れたのでおすすめです。
半日陰ベランダでイチゴを育てたいと思っている方の参考になればと思います。
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆
泥ハネに弱く中心のクラウンに土がつくと病気になりやすいそうです。
土作りは重要ではないかと思います。
栽培時期(関西)◆植え付け→春か10月 収穫→春。
連作◆問題なし。
日当たり◆日当たりのいい場所がいいですが、やや日陰でも大丈夫。
暑さ寒さ◆暑さも寒さもキライ?
乾湿◆水分はたっぷり必要な反面かなりの水はけが必要なのではないかと思いました。
生育適温◆17〜20℃
原産◆オランダ?
丈◆背は低いです。根は浅いので浅い鉢でもいい。
土◆保水性と排水性を合わせ持つ土。水はけがあんまり良すぎる鉢で水が足りないような状態になったことがあります。
肥料◆元肥は多め。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★イチゴの苗を買う
秋に苗を購入しました。四季成りイチゴです。半日陰ベランダでは思うようにイチゴは実らないのではないかと思って、チャンスの多い四季成りの品種を買ってみました。これが吉と出るか凶と出るか。
寒くなるまでに急いで植え付けました。
保水排水性を合わせ持つ土として鹿沼土を混ぜました(家にあったから)。赤玉土でも。
弱酸性でもいいらしいので、ピートモスを少し入れてもいいかもしれません。
★植え付け
植える向きなんですが、調べたところイチゴの苗は葉がどちらかに傾いていて、葉が傾いているのと反対側の方向にイチゴの実が出るそうです。
これを利用するとイチゴが出る向きを決められます。
出来た実が土に付いてしまうと傷むので、なるべくプランターの外側に実が垂れるように植えました。
苗の中心(クラウン)に土をかけないように深過ぎず浅過ぎずクラウンが見えるところまで埋めました。
うどんこ病にかからないように風通しがよくなるように株間は広くとりました。広くと言っても狭いプランターの範囲なので狭いです。でもイチゴは狭くても大丈夫です。
泥ハネに弱いので土の上にワラを敷きました。
他のマルチじゃダメなのかどうかはわかりませんが、ストロベリーという名の通りワラを敷いてみています。
水をあげる時も泥はねしないように気をつけました。
植えつけた時や休眠する冬は株を充実させるために花が咲いても摘み取るといいらしいですが、うちは日照量が足りないので植物に傷を付けると思わぬダメージになるのでなるべくそのままで置いておくつもりでいます。
★ランナーが出ました
しばらくするとランナーが出てきました。このランナーを伸ばして増えていきます。節が出たらポットに取ってワイヤーなどで固定して根付かせました。
★開花
花が咲きました。(イチゴの開花の条件は低温と短日)
この花は実にならなかったです。
四季なりの品種は秋にも実がなるようですが、植え付けたばっかりで体制が整っていないからか今回は実はなりませんでした。
秋と言ってもまだ暑い日があるので日よけを立ててみましたが、余計な甘やかしは必要ないかもしれません。
★冬のイチゴの様子
冬はお休みの時期のようで何もイベントはありませんでした。
ここで「四季成りとは?」という疑問が湧いてきますが、きっと温度を調整すると実がなるんだろうなと思いながら、そっと胸にしまいました。
そんな装置は我が家にはないので、不織布やわらで防寒しました。ただ、防寒しなくても冬は越せたと思います。
真ん中の大きい葉はボリジ(コンパニオンプランツ)です。なんだかイチゴに比べて大きすぎてイチゴの防寒具のようになっていますが、お友達がいてちょうどいいかもしれません。
冬の間、紅葉する葉もあるし、黄色くなってしまった葉もありました。
冬でも花が咲いて実がなる株がありました。赤くはなりません。
あと、不織布をかけていたら春にわらをよけてみたらなぜか青カビが生えてる部分がありました(白カビなら全然いいんですが)。
カバーいらないかも。
★春に実が付き始めました!
収穫期になりました。実が付き始めたら肥料と水やりに気を配りました。
★ついに収穫!
5月です。半日陰でも実がなりました。親が実家でも屋上で育てているのですが、やっぱりうちのベランダでは日照量が足りないのか実がなる数は少なく小さかったです。
でもあま〜い(*´Д`*)!!
多年草なので来年がどうなるかですよね。半日陰なのでその次が気になります。
★再びランナーが出て子株を取る
収穫時期終盤くらいにランナーが伸びてきました。
ここから子株を取ろうと思います。
ポットに子株を取って根が生えたらランナーを切って3カ月ほど暑くないように日陰に移して育てました。
★秋の植え付け
涼しくなってきたので苗を植え付けました。
といっても全部夏を乗り越えたわけではなく、途中で枯れてしまった苗が数個ありました。
しかも生き残った苗からランナーが出てきました。
SOSの合図かも・・?
ごめんね、環境悪くて。大丈夫かな。
こんな感じだったのでまた秋にイチゴの実は付きませんでした。
★再び冬越し
2月。今年は防寒しなかったのですが、花が咲きました。
植えていた鉢の土の水はけを良くしようと土を工夫したのですが、水はけが良すぎたのか、半分枯れてしまいました。
★また春にチャンス到来
春にも花が咲いて実が付こうとしています。
これは5月、葉は立派に生えましたが、実は去年に比べてよれっとしていて食べたくないような感じです。去年は付かなかったアブラムシが少し発生しています。やっぱりちょっと弱っているのかな。そう思えばずっとランナーを伸ばしていて生き延びようとしているようにも思えます。
2年目だしどうでしょうか?
・・と思っていたらテントウムシが飛んできてアブラムシを食べてくれました。やった!
やっと出来ました、5月下旬です。甘いです!
しかも今年のは去年に比べて大きいのも出来ています。
半日陰の中、過酷な夏と冬を乗り切って生き残っただけのことはあります。
ということで多年草に翌年の収穫の保障があまりない半日陰ベランダ、イチゴ栽培は2年目も収穫できました。
・・・
ただし四季成り品種でも春しか実らなかったので、地域に合った普通の育てやすい品種を選ぶ方が育つのではと思います。
ランナーから苗を採って適当に育てても絶えそうになりながら生き残っていたので、イチゴは半日陰でもわりと図太い印象がありおすすめです。
フライングしないでじ〜っくり完熟させてから収穫するとすごく甘かったです。家庭菜園では完熟させる事ができるのがメリットです。
うちのダンナさん情報なのですが、イチゴは実がある程度の大きさになったら茎に水をスプレーして茎の産毛を育てると、茎から水分を吸収して実が甘くなるそうです。
こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener