【半日陰ベランダで】ナスを育てる
育てるのに比較的強い光が必要とされるナス。
熱帯地方原産でいかにも太陽に当たらないと弱りそうなイメージの夏野菜ですが、狭くて日当たりの悪いうちのベランダで育ててみました。無農薬、低肥料で育てた様子をご紹介しています。
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆
梅雨明けの真夏の高温が難関。生育期間が長い。根が弱いので根詰まりに注意。
初夏にアブラムシが付きましたが、テントウムシ部隊のおかげで問題ありませんでした。
栽培時期(関西)◆植えつけ→5月 収穫→7月(秋ナスは10月まで)
連作◆ナス科の中でも連作障害は強い。
日当たり◆強い日光が必要。日照不足だと落花する。
暑さ寒さ◆暑いほうが好き。越冬はムリ?
乾湿◆水を好むが、水はけをよくする。
発芽適温◆15〜30℃
生育適温◆昼25〜30℃ 夜16〜20℃
原産◆インド東部熱帯雨林地帯
丈◆1mくらい。根が弱い。プランター栽培は根詰まりしやすいので注意。
土◆水持ち水はけ重要。
肥料◆多肥でないと。
その他◆出来るだけ実をならせようとしてバテる野菜。その代わり木ボケはしにくい。自分で自分を支えられないので支柱が必要。1つの花に雄しべと雌しべがある両性花。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★苗を買う
4月下旬、苗を購入しました。
半日陰なので小ナスにしようかとも思いましたが、無難な千両二号の接ぎ木、大鉢にしました。
自分の重みに耐えられない野菜なので葉がより上にピンと張っているものを選びました。すでに一番花のつぼみが付いています。実は付きやすい野菜だそうです。
★プランターに植える
念を入れて根が大きくなるように大きめの鉢に植えました。ナスは深植えして茎を埋めると腐ることがあるそうです。風に弱いのでは?とうちのダンナさんが言ったので仮支柱も立てました。9階なので風が強いです。
これにできるだけ日光が当たるように裏が銀色のシートを背面に立てました。
この後すぐに急に寒くなってしまったので寒冷紗で覆ってみたりしました。春と言ってもまだまだ寒いですよね。
★開花
5月中旬一番花が咲きました。きれいな紫色です。
一番花がしぼむとその上にいくつかつぼみや花が出来ました。
3本仕立てにするのに、もうこの辺であちこちに枝が出てきているので、一番花の周辺をよく見て勢いのよさそうな枝を選別。
一番花のすぐ下のわき芽とすぐ上のわき芽と主枝を伸ばすことにしたので、それ以外を摘みました。
それと一番花についた実は株を安定させるために様子を見て若どりしようと思います。
一番果がなかなか思うほど大きくならなくて、5月下旬に二番果が一番果の大きさを越えたので負担にならないように第1果を摘み取りました。
ナスは肥料を好むのでこのころから気を付けました。(それでもうちは低肥料だと思います)
★収穫する
2番果が大きくなったので株に負担がかからないように15cmで若どりしました。
第3果も大きくなっています。ただ雌しべが短い短花柱花が多かったのでしっかり受粉させました。
日当たりが悪いためのエネルギー不足のような感じでしょうか?ごめんね〜(-д-lll)
7月上旬、続々実がなっていますが、相変わらず短花柱花の雌しべがどんどん短くなっている(または無い)状態になってきました。
うお〜〜調子悪いのか〜?
でも指で受粉するとちゃんと実がなりました。
7月下旬、そろそろ剪定かなと思っていた時に長花柱花が出てきて、落花するかなと思ったら実が5個ほどなり始めました。
それがこんな感じでマットっぽいというか最初のようなつやがなかったので、これらを早採りしてから剪定することにしました。暑くて水分も足りなかったかもしれません。
★剪定する
8月上旬、秋ナスを育てるために剪定することにしました。
まだ実が付いていましたが真ん中の方だったので、実は置いといて先の方を、なるべく芽が出てきそうなところの上で切りました。
苗を買ったお店の人に相談した時に「根が弱りやすいので根元から30cmの所でスコップを挿して根も切ってください、プランターが小さければ際で」と言われましたが、うちのプランターにはシマミミズがいっぱいいて傷付けたくなかったので、スコップで根を切るのはやめて、端の方に隙間を開けて肥料を入れました。
実を収穫するたびに切って半分になりました(画像1)。8月の終わりにここまで伸びました(画像2)。
★秋ナスを収穫する
最初は花が落下しましたが、すぐに9月上旬に実がなりました!
ちょうど一カ月間空きました。
次々なりました〜。
秋になってもまだ暑い日があったので水やりは十分にしました。
それでも乾きやすかったので、ナスは水をたくさんあげても根腐れしないのかも?
やはり全体的に小さい実ですが、調子悪かったわりに思ったより立派なのが採れました。
切り戻す前よりも枝が伸びて大きくなって若干重そうだったので、日陰側の実が付いていない枝を切りました。あまり切りたくはありませんが、ベランダという限られた環境なので仕方ないです。
10月下旬に実の生長が止まったようになったので終わりにしました。全部で15個くらいかな?
★半日陰ベランダで収穫したナスを食べる
やっぱり最初は焼きナスに。
やわらかくてすぐ火が通りました〜(*´∀`*)
日当たり悪くても全然問題ありません。
↓トマトとワインのソースをかけてみました。左がナス、中はハンバーグ、右は黒ササゲ。
ナスはコンポートみたいになっておいしかったです。
・・・
ベランダの外側の日が当たるほうによく実が付きました。
うちみたいに外側しか日が当らないベランダでは3本仕立ては内側の枝に日が当らないから意味がないので、2本仕立てにして日を当てて育てる方がいいのではと思いました。
こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener