【半日陰ベランダで】ソラマメを育てる
半日陰ベランダでソラマメを育ててみました。大柄なソラマメを日照量の少ない場所でプランター栽培するのはどうかと思いましたが、結果もかなり少なかったです。それでもあれこれ考えながら楽しめました。
うちよりも栽培条件のよいところの方におすすめです( ;∀;)
★調べたこと+自分用メモ
ポイント◆
寒冷地以外は秋まきし、小苗で越冬させる。
発芽させる時はカビやすい。春にアブラムシ注意。
収穫期間が短い。
栽培時期(関西)◆種まき→秋 収穫→初夏
連作◆連作は嫌う。
日当たり◆日が当たるほうがいいが、比較的弱光でもいい。
暑さ寒さ◆耐寒性は弱いのであんまり寒いと越冬できない。
乾湿◆乾燥に弱いので保湿する。
発芽適温◆20℃
原産◆地中海沿岸,北アフリカ
丈◆80cmほどでした。
土◆酸性土は嫌うので石灰で中和する。
肥料◆マメ科の中でも多肥を好む。カルシウム不足で葉が黒くなる。
その他◆暖かい地域で作るとうまくいく。
(参考:パッケージの説明、読んだ本、インターネット、私の体験など)
★種をまく
種を購入。やや小粒の早生品種を選びました。
苗ポットに種をまいて、適当な大きさの苗を選んで定植しようと思います。
種の黒い筋のある部分(おはぐろ)を下にして土に挿しこみ、種の一部が地上に出ている状態にすると書いてありました。(なのですがどっち向きでも大丈夫らしいです)
8日で発芽しました。外皮が取れています。
ソラマメの種は水に漬けすぎると腐りやすいそうです。
室内で水につけて芽出しをしようとしたもので
10日経っても発芽しなかったものを土に挿したらその後発芽したものがありました。ギリギリ生きていた?
★種まき時期の確認
本葉4〜5枚の小苗のころに北風を避けるようにして越冬させるのが一番強いそうです。
去年エンドウを育てた経験から言うと、半日陰で寒いからか(?)うちのベランダでは少しでも大きくなってしまうと越冬できなかったので、最適な大きさの苗を作るために時間差で数回種まきをすることにしました。
【1】
種まき日 10/25
気温 20/8℃
発芽日 11/2
発芽までの日数 8日
【2】
種まき日 11/1
気温 18/9℃
発芽日 11/8〜22
発芽までの日数 7~21日
【3】
種まき日 11/8
気温 19/8℃
発芽日 11/22〜
発芽までの日数 14日〜
【4】
種まき日 11/15
気温 14/6℃
発芽日 11/29〜
発芽までの日数 14日〜
【5】
種まき日 11/22
気温 14/6℃
発芽日 記録なし
発芽までの日数 記録なし
寒くなるにつれ発芽がばらついてきました。
4と5は寒くなってきたのでポットに植えて室内で発芽させ、芽が出たらベランダのビニールシートに入れました。だから4は寒い割には発芽が少し早かったです。5は時期が遅すぎてよくわかりませんでした。
★冬越しは3と4が優勢?
12月末に植え付けしました。
ちょっと遅めかなと思いましたが、プランターが空くのを待っていたら遅くなってしまい、仕方なく暖かい日を選んで植え付け。
結局この時点で本葉4〜5枚になっているのは、発芽が遅かった2と、3と4あたりで、1と早く発芽した2は大きくなってしまいました。
5は小さすぎる(弱い感じ)ので予備としてまだビニールシートの中に入れています。
この時点では肥料はあげていません。
1月に全国的に雪が降った日(気温4℃/3℃)に、寒すぎたのかエアコンの室外機の前に置いた株がぺたっとしおれました。やっぱり室外機はあかんのね!?
置き場所を変えると日が当らなくなるので慌ててそのまま透明ビニールをかけました。
一番大きい株と一番小さい株は室外機の前ではなく異常なかったので、まだ大きさによる差は出ていません。
ただ去年はうちのベランダは日が当りにくいからエンドウが越冬できなかったのかもと思っていたのですが、置き場所がなくてかなり内側(日当たりが悪い)に置いてある一番大きい株は変わりがないので、日当たりが悪いより寒いほうが越冬に関係あるのかもと思いました。
上の画像と同じ株で、2月下旬です。3、4の中で大きいものと小さいものを選びました。
少し大きくなって無事に育っています。
これは1と5です。予備で小さいところに植えましたが、どっちも大丈夫のようです。
★3月、ソラマメの花は一見の価値あり
3月中旬にエアコン室外機の前の株に最初につぼみが付きました。室外機の前とはいえビニールをかぶせて暖かかったからでしょうか?
うちのダンナさんが「一度地獄を味わったものは危険を感じるからいい実が出来る」的な発言をしていました。米もそうらしいです。
3月中旬、少し気温が暖かくなってきたころに一斉に花が咲きました。
美しい!
半日陰ベランダといえどこの美しさは共通!
そして急に背が伸びてきました。これに合わせて肥料を与えました。
このころに伸びてきていっぱいになっている脇芽を間引く作業があるようなのですが、うちのは2〜5本くらいしかなく間引くほどなかったのでそのままにしました。半日陰あるあるです。
★1と5が脱落
この後に寒さが戻って、1の株が大きすぎるのかダメになってしまいました。
5はまだ伸びようとしていたので処分せずにいたのですが、小さいながら花を咲かせようとしています。でもこの後ダメになりました。
育っている株は、もともと狭いスペースに置いたので隣にもたれるかもと思っていたのですが、自立しにくいようなので軽く支柱を立てました。
今大きいもので50cmです。
ただ、やっぱり徒長しているような感じで全体的に細長く、花も小さいような気がします。
★4月、莢が出る
4月中旬に小さい莢が出てきました。
喜ぶところではありますが、冷静に眺めるとこの細長くひょろひょろしている株にスーパーで売っているようなあんな大きい莢がつくとは思えません。
ぬかよろこびにならないようにグリーンピースサイズのソラマメを想像することにします。
それでもできるだけのことはしたいので、有機石灰を追加しました。大きくなれ!
春になったので、ソラマメの冬越しは3と4あたりで種まきするのが適当な可能性があることがわかりました。
日が当たりにくくて寒かったかもしれませんが、越冬できました。
葉に茶色の点々が出てきました。調べたらたぶん赤色斑点病ではないかと思いました。
出来れば何もしたくはないのですが、ウイルス病だと思うので茶色い葉の茎だけ取ることにしました。
それからウイルスのせいか茎が数本枯れてきたので取りました。
茎の頭がしなびているのもあります。
これは4月下旬です。
7センチほどになりました
周りを見回すと3つほど莢ができています。3つしかできないのか、これからまだ出現するのか、微妙なところです。
1つのポイントに莢1つです。
5月中旬です。
9センチになってカッチリしてきました。
あれから莢がもう少し増えて、一つの所に2つ付いているのもあります。
見回すと5株で10個莢があります。やっぱり半日陰なので少ないです。
2個付いている莢はあんまり育ちませんでした。
★先端にアブラムシが発生
真夏日のような気温の日に茎の先の方にアブラムシが発生してビックリ!50℃のお湯をかけると退治できました(乾いて小さくなりました)。
・・でも次の日またいるんですよね。
それと同時に茎の先の方が一部枯れてくたっとなってきました。
そういえば株の転倒防止に茎の先を切って軽くしてもいいと書いてあったので、枯れている茎と枯れていなくてアブラムシが付いている茎の先端を一部切ってみました。
先端がなくなった茎にアブラムシは付くのかどうか?
(わたし虫が苦手なのでこの辺の画像は割愛させていただきます)
翌日、切り取った後の先端にアブラムシが付いていました。意味なかったです。
しかしなぜ先端が好きなのか?先端がおいしいのか?
そして図書館に行くついでに途中にテントウムシのいっぱいいるところに寄り道して10匹ほど幼虫を取ってきてベランダに住んでもらいました。
ソラマメの場合、他の野菜よりふた回りくらいデカイ黄緑のアブラムシが付いているので、これも食べてくれるのか知りたいです。
その後、テントウムシの幼虫たちは一斉にさなぎになってじっとし始めて、成虫になった子はさっさといなくなってしまったので大きめのアブラムシを食べるのかどうかわからず終いでした。
それとインターネットを見ているうちにソラマメは乾燥が嫌いだということに気が付きました。
何を思ったか私は今までちょっと乾燥気味で育てていました。
さすがに莢ができてきてからは水分を増やしてましたがもう遅い?
★半日陰ベランダで育てたソラマメを収穫
莢が下を向いたら収穫。採り遅れるとおいしくなくなる。・・ということで下を向くまで待っていましたが、まだ莢は上を向いているのになんだかソラマメ全体が元気がなくなってきました。
なんとなくです。それにアブラムシが茎の先端以外にもいて、なんとなく弱ってるサインかも。
そこでちょっと一番大きい莢を取って茹でてみました
まだピカピカで緑色です。ちょっと莢の筋が茶色っぽくなったら熟してるんですよね。
・・・たった2粒ですがとてもおいしいです。これで十分いいんじゃないかな?
それから数日後、忙しくてろくに見てなかったうちに莢が茶色くなってきたのがありました。
これはどっちかというと病気にかかってる?
それと昼間一気に暑くなってきて土がカラカラになってしまっている株があって莢もカラカラに〜(泣)。慌てて収穫。というかもう全部撤収。
↓↓病気(?)&カラカラ。
↓↓普通&未熟莢。
↓↓未熟な莢。
未熟な莢は中を割ってみてもこのように実が育っていませんでした。
普通に取れた方が少ないです。残念。 ( ̄◇ ̄;)でも楽しかったです。5月下旬です。
★半日陰ベランダで収穫したソラマメを食べる
ソラマメは収穫後の鮮度が落ちやすい野菜なのだそうです。だから即塩ゆでして食べてみました。
左が普通の莢で、右がカラカラ莢です。
結果、どっちも固い!左の方がややましな程度。水が足りなかったからだけでもなさそう?
でも皮をむいて中だけ食べたらおいしかったです。ソラマメ大好き。
・・・
ということは、半日陰ベランダで作ったソラマメは熟さないうちに食べなければならないということ?
=出来ない、作りにくいかも?
多肥を好むということでもっと肥料をあげればよかったかもしれませんが、あんまり肥料をあげるの好きではないんです。次に作る時はもう少しあげてみようかなと思います。
もともとうちのベランダでは大きい果菜や豆類は出来にくいデータがすでにあるので、ソラマメはこの両方を満たしていることを思えばこんな結果でも納得かも。前にもこんなかみ合わない野菜あったな。なんだったかな。
半日陰以外にプランターが小さいというのもあると思います。
追記■ソラマメはエンドウよりも寒いのが苦手で基本的に南の地域で育てる野菜だそうです。
こんにちは!
「半日陰ベランダ906!!」はサイト管理者(普通の主婦)とその配偶者が半日陰ベランダで結果に一喜一憂しながら無農薬で野菜を育てたことをお知らせするページです。
日照が12時〜15時(+西日)しかないので多くの収穫は望めませんが、それぞれの野菜にどれだけ光が必要なのかを観察して3段階評価をつけています。
日照不足を少しでも補うためにミミズコンポスト、微生物などを取り入れています。
虫が苦手ですがなんとか無農薬栽培し、最近では肥料も減らし気味です。
野菜栽培のことを勉強しているうちに、いろんな植物の根も、雑草も、ミミズもダンゴムシも、益虫も害虫も、善玉菌も悪玉菌も、いっぱいいてバランスが取れている環境を作ることができたら、もしかして日が足りなくてもエネルギッシュな野菜ができるんじゃないかと思い、そういうにぎやかなベランダ菜園を目指しています。
半日陰ならではの失敗や反省などはずかしい内容満載ですが、半日陰でもこんなに野菜作りを楽しめる!ということをシェアできればと思います。
よかったら見ていってください!
906 gardener